白根葵
植物分類法で1科1属1種に分類されることもある、まさしく、日本が誇れる野生植物の名花。
花は5~15cmで、花茎の先端に1個ずつつき、花弁のように見えるのは、実は萼片です。色は淡青紫色から紅紫色で、当然ながら標高の高いところのものほど鮮やか。この花弁のように見える萼は4枚あり、1つが長さ5cm、巾3cmほどになる。本当の花弁はない。雌しべは平たいのが2個あり、この中に翼を持った種子が多数入る。
北海道から本州中部までのやや高い山地から低木帯にまたがって生え、花の時期は、5月から6月にかけて、北部や高地では8月ころまで咲く。
まれに、白花があり、愛好家で珍重されるが、紫色花も含めて、花が美しいため盗掘され各地で激減している。